東洋医学

東洋医学の基本的な考え方シリーズ〜『陰陽論』〜

世界を騒がせているコロナさん。

私たちの身体を脅かす存在のコロナさんは東洋医学では『邪気(じゃき)』といいます。

邪気の種類は色々ありますが、そのような邪気に攻撃されて身体のバランスが崩れても、元に戻ろうと働く自己調節機能を『正気(せいき)』といいます。

この正気がちゃんと働く要素になる東洋医学の考え方のひとつに陰陽論というものがあります。

陰陽論とは世の中のあらゆるものは『陰』と『陽』といった太極する2つのもので成り立っているという考えです。


『陽』は男、太陽、火、上、脊背、左、春、夏など


『陰』は女、次、水、下、旨腹、右、秋、冬など

また陰の中にも陽があり、陽の中にも陰があります。

そして陰が極まれば陽となり、陽が極まれば陰となりといった変化し続ける関係をうまく表現しているのがこのベーグルで表したような太極図です。

私たちの体の中も陰と陽という2つの性質を持っており

分かりやすく例えるなら、お水と火のエネルギーを備えていて、この2つのバランスによってベストな状態を保っていると考えます。→健康

お水が多すぎても、少なすぎても…

火が燃え上がりすぎても、消えそうになっていても…

バランスを崩してしまいます。→病気

この崩れたバランスを調整しようとする力が自然治癒力であり、本来私たちの身体に備わっている正気の力です。

その力を私たち鍼灸師は鍼やお灸で助けて身体を整えるお手伝いをさせていただいています。

また、お料理でもこの考えをもとに調理される『重ね煮』といったものがあります。

地上になるお野菜たちを陰性のもの

地中になるお野菜たちを陽性のものと捉え

コンロの火を太陽に見立て、より陰性のものを鍋の下に

より陽性のものを鍋の上に…とお野菜を重ね、鍋の中に陰陽調和の自然界を作ってお野菜を煮る調理法です。

お野菜同士が鍋の中で仲良く調和し、野菜たちの旨味甘味が引き出されとっても美味しいです♪

野菜嫌いの子供もパクパクたべます!? 重ね煮を作っておくと、そのままいただくのはもちろんのこと、味噌汁の具にしたり、お豆腐ハンバーグに混ぜたり、ミキサーにかけてケークサレにしたりとアレンジ料理も色々と楽しめます♪

気になる方は『重ね煮』で検索してみてくださいね!

ちなみに時代も陰陽を繰り返しているので、今までの目に見える物質主義の男性性の陽の時代から

目に見えない精神性、女性性の陰の時代になってきています。

東洋医学は目に見えない概念があるので???になる方も多いですがとても奥が深く面白いです😊